ブログ番外編|流体の心【trテクト保大SS】

こちらは恋愛カップリング思想が含まれる二次創作SSです。テラテクトの恋愛を許せる方のみお進みください。
もし人の心が可視化されたら、その人はきっとカチカチの立方体だろうと思う。いや、とげとげのウニみたいだろうか。どちらにせよ固いことは確実で、それは呆れるような外力からの強さと、少しの悲しさを秘めていると思う。
俺の場合は、固い容器に入れられた流体だと思う。容器入りの状態では頑丈だが、容器の外に出されると流れてどこかに行ってしまう気がする。だからきっと、本来ならその人のこころにも入り込めると思うのだが、理性という容器は俺を解放してくれない。
酒の時以外は。
「俺はやっぱり実家の床屋を継ぐべきなんだぁ~……こんな仕事じゃなくてぇ~~;;」
「うわめんどくさ」
「大場そんなこと言うな~~;;」
珍しく業務に余裕があった日の華金。二係で飲みに行った。……が、今いるのは俺と大場のみ。他メンバーは先ほど帰った。なんでも今夜は早く寝たいとか。気持ちはわからなくもないが。
「いい加減諦めてください貝柱さん。これがおしごとです」
「おれはほたてだ」
大場も俺も酔っている。大場は普段なら言わないジョークを言うし、俺はこの通り泣き上戸。いいだろ普段真面目に振舞ってるんだから酒の時くらい。
「仕事が嫌になるってそんな初歩的なこと、貝柱さんが乗り越えてないわけないと思ってたんですけど」
「嫌なものはずっと嫌だろ~あと俺は保立って何回言ったら」
「あはは、からかうのたーのし」
やっぱ大場ってかわいいところあるよな。惚れた女の普段見せない可愛い一面。
「かーわい」
「ブフォッ」
「おい大丈夫か」
大場がありえない勢いで飲みかけのウイスキーを吹いた。
「ゲッホゲッホ……保立さんあんた急に何、え、?」
「? 俺なんか言ったか?」
「~~~ッ なんでも!! ない!!! 保立さんのアホ!!!!」
変な大場。
「あ、やっと保立って呼んでくれたな」
うれし。そういう言葉もこころから直送で口から洩れた。
「~~~~~んもぉ~この貝柱!!!!アホバカマヌケ!!!」
「disのボキャブラリーが幼すぎるぞ大場」
「なんでそういうところだけ冷静なの!?!?」
あはは、と笑った。あーおかし。
「ツートップってやっぱこういうところも似るの!? 二係こわっ」
「? 小野塚さんがどうかしたか?」
「~~~~ッ」
急に大場が顔を赤らめる。酔いが回ったのだろうか。
「酔ったなら酒はほどぼどにしておけよ」
「言われなくとも!!!!!!」
じゃ私帰ります!!!、と大場が席を立つ。代金の札を叩きつけつつ。
「気をつけて帰れよ~~」
この時の保立は知らないのである。ツートップの片割れであり上長の男、そして恋敵のいる部屋に今から行く意中の女性を、のほほんと見送っている事実を。
=======================================
というSSにかこつけて、俺の今の推しカプの話をします。その話はまた今度。
ツイートする
